吉備の国 野菜村
岡山県吉備中央町にある野菜村、カット野菜・キムチの工場
佐藤代表は、漬物屋の二代目で、漬物業界は高度成長期で伸びて成長期から衰退期に入り企業数も淘汰され、数が減っている。3年前に農業法人で六次産業化に加工、販売に乗り出した。
ここ吉備は、白菜が豊富に採れる地域で、その白菜を使ってキムチを特産品としてやろうという民間があり、第三セクターが入って運営していたところを買い取って運営していくことになった。作っているキムチは、韓国の家庭的なキムチとは違う、日本人が好む付加価値の高いキムチを作っている。熟成発酵させているキムチで、本当の作り方での漬物をやっていたことがベースになっている。
秘伝の熟成発行させた加茂川キムチは、数種類の唐辛子と海鮮珍味を使い秘伝の製法で熟成発行させている本格的なキムチ。
そんなときに、「サラダを作ってほしい。」お得意様からそういう声があがった。一部の八百屋さんが軒先で売っていたが、菌コントロールなどの管理をしておらず衛生的でない。お客様から安全なサラダがほしいということでカット野菜も取り扱うようになった。
種子島で生産を学んだ安穏芋を作りスイーツ(スイートポテト、クッキー)など積極的に六次産業化に取り組んでいる。
六次化の目玉に選んだのが 蕎麦屋 「そば処 細谷川」、一番人気は、十割ミックス盛(更科、藪)で、職人の川上さんが作っている。標高300m以上で寒暖の差のある円上町の赤土で育てた地蕎麦を使い、美味しい蕎麦ができる。十割の蕎麦は、蕎麦の実だけの更科蕎麦、蕎麦の甘皮を20%配合したやぶそばと、二八のやぶそばの三種類
川上さんは、「製麺機は水回しや麺を伸ばす作業で楽にできるのでとても助かっている。
佐藤代表「まさか機械で十割の蕎麦が簡単に打てるなんて思っていなかった。」
良いものを使い、良い商品を流通させ、それを食べた人が健康に幸せになる。そんな商品を目指す。
販売することで、お客様とのコミュニケーションから商品を改良したり、開発したりしてきた。お客様から新しい意見をもらい、喜んでいただく商品を作っていったのが商売の原点で、自然との共存、他者との共存、元来、日本人に根付いていた考え方ではないかと思う。
何よりも、自分が幸せになること。そうすれば、周りも幸せになる。
結びつきがあって、どういう風に生きていくのか。今後の日本の大きなテーマだと思う。